今回お話を伺った方
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松本 優雅先生
園長
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田中先生
保育教諭
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影山先生
保育教諭
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工藤先生
保育教諭
AIは、数年後には必ず保育現場に降りてくる
保育にAIを取り入れることについて、もともとどう考えていましたか?
松本園長
AIが出てきた瞬間から、これはいつか自分たちの職場にも入ってくるなと思っていました。すでに、学校教育ではAIの導入が進み、業務の効率化だけでなく、授業の中でもAIを活用する流れがあります。国が出すペーパーにも「AI」という単語が出始めるようになってきました。これまでの感覚だと、そういうものが出始めると、数年後には必ず保育の現場にも降りてくるんです。
AIが普及するということは、先生たちが使うことになる。そうなると「ノールールは無理だな」というのがスタートでした。先生たちがそれぞれバラバラにChatGPTを使う、という状態になっていくのはまずいだろう、と。
先生個人がChatGPTを使うことの、何が心配だったのでしょうか?
松本園長
園としてはセキュリティやリテラシーの問題が出てくるんです。そもそも、みんなChatGPTとかの生成AIは使ってるじゃないですか。「AIはダメだ、絶対使うな」とどれだけ園長に言われたとしても、便利だから園長に言わずにAIを使うことになる。
園として把握できていない中で、先生たちがどんな情報をAIに入れているかは全く見えない。例えば、悪気なく「ここに飾るとしたら」とクラスの写真を撮って聞いたら、写真に子どもの名前が写り込んでいた、ということは起こり得るし、それが外に出ていってしまうリスクもある。園としてAIのルールがなければ、誰かが事故を起こしてしまう可能性がある。管理者としてはおっかないなと…すごく不安でした。
ChatGPTではなく、保育AI「ヒナリー」を選んだ理由
ChatGPTなども検討されたと思いますが、なぜヒナリーだったのでしょうか?
松本園長
最初はChatGPTを導入しようとしたんです。でも有料版の料金は、園が負担するにはコストがあまりにも高い。逆に無料版をみんなで使うとなると、取りまとめができなくて、管理が非常に難しいんです。
AIを使うことは前提にするけれど、セキュリティも含めたリテラシーを先生たちで統一するとなれば、共通のツールが必要ですし、何よりコストパフォーマンスが大事です。
何かないかと調べていたら、ちょうどヒナリーを見つけました。保育に特化したAIがあるなんて思っていなかったので、「こういうのがあるんだ」と。ChatGPTの有料版と比較しても圧倒的に安いし、セキュリティ面も良さそうだったので、まずは試しに使ってみよう、という経緯でした。
導入当初は、どのように職員の皆さんに広げていったのですか?
松本園長
「試しにやるから、ちょっと使ってみようぜ」と言ったら、みんな「AI使ってもいいんですか?」という感じでした。いろんな質問をしたり、画像を作って遊んだりするところから始まりました。
田中先生
私はAIへの知識があまりなかったのですが、夕方に、みんながクラスの仕事を終えて職員室に集まっているときに、若い先生たちがAIを使ってワイワイやっていたんです。楽しそうだなと思って見てみたら、「こんなこともできるんだ」と驚きました。若い先生がやっているのを見て、自分もやってみようかなと思ったら、すごく便利でした。
工藤先生
私もわりとそういうタイプでした。自分の名前を入れたら、ヒナリーが「◯◯さんって言うんですね。よろしくお願いします」と返してくれるやり取りを見て、そんな感じで喋って使えるんだと思いましたね。その第一印象がすごく良かったので、私も色々質問したりして、特に抵抗なくスッと入れましたね。
影山先生
私は、最近この園に転職してきたのですが、すでにヒナリーが導入されている状態でした。「AIって仕事で使っていいんだ」というのが一番の驚きでした。前の職場ではAIは全く活用していなくて、本を読んで一から自力で考えて指導案を立てていたので、時間がすごくかかっていたんです。園全体でAIを使っていると聞いて、仕事がはかどるなと思いました。
AIを導入しても、ほとんど現場で使われない園も少なくありません。こちらの園では、なぜすんなり広がったのだと思いますか?
松本園長
うちはもともと、僕が新しいものを持ってきて放り込んでいく文化があるんです。なので、先生たちも慣れていて、「とりあえず使ってみよう」という空気感はありますね。何でも使ってみないと良し悪しが分かりませんから。
1ヶ月の無料トライアル後、「ヒナリーどうする?」と聞いたら、「いや、もうヒナリーがないと無理です。やめないでください」と。即答でしたね(笑)
導入前に抱えていた課題と、ヒナリーで変わったこと
ヒナリーを導入してから、業務はどう変わりましたか?
田中先生
これまで、指導案の保育の配慮などは、自分の知識や経験で書いたり、本を参考にしたりしていました。でも本によっては「この年齢には合わないな」「言い回しが違うな」と参考にならないこともあって、悩んでいる時間がもったいなかったんです。ヒナリーに相談すると、色んな言い回しを提案してくれるので、それを参考にして悩んでる時間もグッと減りました。
影山先生
私は文章を作るのがちょっと苦手で、まだ知識も経験も浅いので、指導案のねらいや環境構成、援助・配慮を書くとき、言葉や言い回しがうまく出てこなかったり、伝えたい思いをうまく言葉にできなかったりすることが多いです。それが、ヒナリーに相談すると、保育現場に合った柔らかい言い回しがパッと出てくるのでとても助かっています。私の苦手な文章力を補ってくれる感じですね。
工藤先生
私の長年の課題は、勤務時間内にいかに効率よく、どれだけのクオリティで仕事ができるか、でした。自分のやりたいことをまとめてヒナリーに「こんなことをやりたいんだけど、どんなことができるかな」と相談すると、いろいろ提案してくれる。そこから選んで、さらに広げていくことで、今まで何時間もかかっていたところがだいぶ収まりました。
松本園長
うちの園の理念は「つなぐ、こども園」なんですが、カリキュラムがオリジナルで、何かの正解を真似することが難しいことなんです。うちは教育寄りの少し尖ったことをしているので、どこにも正解がないんですよね。
これまでは、想いを形にするときに相談する相手がいなかったので、先生たちも悩む時間が多かったのですが、今ではヒナリーに自分たちのアイデアや、やりたいことを気軽に相談できる。そういう意味で、うちの園はAIとの親和性が非常に高いんだと思います。
工藤先生
保護者に向けて掲示するポスターは、これまでワードなどで文字を打って、差し絵程度のイラストをよそから引っ張ってきて貼って、と作っていました。いろいろ盛り込んだ内容だと30分ぐらいはかかっていたのが、ヒナリーだと5分ほどで作ってくれます。しかも保育ならではの言葉で、私たちの思いを汲み取って作ってくれるので、「味方でいてくれる」というイメージがあります。
やりたかったけど、時間がなくてできなかったことが形に
実際に、どのような場面でヒナリーを活用されていますか?
田中先生
私は、50音のカルタを作るときにヒナリーが大活躍しました。カルタの塗り絵用の絵を1枚ずつ検索して探すのは途方もないなと思っていたんです。「白抜きの塗り絵ができるカルタの絵を作って」と頼んだら、全部まとめて出してくれて、「なんて便利なんだ!」と思いました(笑)それを切って、子どもたちに字を自分で書いてもらい、色を塗って、自分たちでカルタを作りました。
影山先生
私が担当するクラスではタブレットを使ったICT活動をしているのですが、その様子が保護者に伝わりきらないんですよね。そこで、どんな活動をしたのかがわかるポスターをヒナリーで作りました。保護者の方がタブレットの操作を子どもたちと一緒にしてくれるような、わかりやすくて可愛いポスターがすぐにできました。AIを使わずに手書きでポスターを作るのは、なかなか難しかったなと思います。
工藤先生
私は、行事でラーメンを提供することになって、そのロゴをヒナリーで作成しました。最初はカップ麺っぽいロゴが出てきたので、「もうちょっと落ち着いた色で」「ここはいらない」「もう少し豪華に」「キャッチコピーを入れて」とやり取りを重ねて、だんだんと形にしていきました。
それだけじゃなくて、ラーメンを提供する調理の先生への「こだわり」を聞くためのアンケート項目も、ヒナリーに相談したら、素材へのこだわりや調理方法の工夫など、項目をずらっと提案してくれて。本当に数日で全部揃いました。ロゴはもちろんですし、アンケートの項目を考えるのも意外と時間がかかるので、とても助かりました。
AIを使うと考えなくなる?
よく「AIを使うと考えなくなるのでは」と不安に思われている方も少なくありませんが、その点はどう捉えていますか?
松本園長
確かに、一番重要な観点ではあると思います。もちろん、丸投げしたものを丸写ししていたら、それは思考停止になります。でも、例えばAIで文章を作ったとしても、その文章の良し悪しを考えて、判断するのは人です。つまり、AIの回答をどう考え、どう評価するかというリテラシーが大切かなと思います。
これからは保育の業界でも、AIとキャッチボールをしながら良い表現を選び取っていく力も、大切になっていくと考えています。
先生方は、実際に使ってみてどう感じていますか?
田中先生
自分の引き出しが6段チェストぐらいだとしたら、AIを使うことでそれが増える感じです。最終的に取捨選択は自分でするのですが、引き出しが増えて、発想が広がる。思考力を奪われるというより、発想の中の引き出しを広げてくれる存在だと思います。
影山先生
私もそう思います。例えば言葉選びひとつ取っても、AIを使うことで「こういう表現もあるんだな」と自分の知識に身についていく感覚があります。AIから学ぶことは多いと思います。
工藤先生
私は、「こんなことをやってみたい」という想いを自分で持ちながら、「こういうことをしたいんだけど、どう思う?」「このくらいのスペースで、こんな子がいるんだけど、どんな遊びができるかな」といったように相談しています。
AIは相棒のような存在で、会話をしながら自分の考えを深められますし、アイデアを具体化していくこともできると思います。正解がない仕事なので、相談できる相手がいるのは本当に助かります。
これから導入を検討する園へのメッセージ
最後に、導入を検討している園へメッセージをお願いします。
田中先生
ヒナリーに相談すると色んなアイデアを出してくれて、「これをやってみたいな」「これは面白いな」と、自分の引き出しになかったことをたくさん教えてくれます。自分の保育の幅を広げてくれるので、一度使ってみて欲しいです。
影山先生
どの園でも、書類づくりにはどうしても時間がかかってしまうと思います。ヒナリーを活用することで、その時間を短縮することができて、現場で子どもたちに、心に余裕を持って保育ができるんじゃないかと思います。
工藤先生
ヒナリーが来てくれたことで、仕事仲間が1人増えたように感じています。きっと皆さんにとっても心強い味方になってくれると思うので、ぜひ一度試してみてはどうでしょうか。
松本園長
AIを活用することに抵抗感を覚える気持ちは、管理者としてよくわかります。ただ、すでに先生たちはAIをこっそり使っていることを踏まえると、園としてルールのないまま個人でAIを使っている状態の方が、ずっと危ない。そういう意味では、園で導入するAIとして、ヒナリーはおすすめです。
まずは一度活用してみて、自分の仕事が楽になる、時間を短縮できるというところから入ってみるといいと思います。意外と、懸念しているよりずっと、深いところでサポートしてくれると思いますよ。
AIの普及を「いつか来るもの」として待つのではなく、「必ず来るなら、ルールのある形で先に入れる」。東月寒にれこども園の取り組みは、個人のシャドーAIを園のヒナリーという共通ツールに置き換えることで、安全性と現場の使いやすさを両立させた事例だ。時間の短縮にとどまらず、正解のない独自カリキュラムを形にする相談相手として、保育AI「ヒナリー」は同園の日常に溶け込んでいる。
東月寒にれこども園
社会福祉法人にれ福祉会
- 所在地
- 北海道札幌市豊平区月寒東3条16-2-36
- 施設種別
- 幼保連携型認定こども園
- 職員数
- 43名
- 保育理念
- つなぐ、こども園
- 保育の特色
- 遊びからの学びに加え、国語・英語などの独自カリキュラムや小学校との接続を重視
- ヒナリー導入時期
- 2026年1月
- 主な活用シーン
- 指導案の作成、活動題材の相談、保護者向けポスター、カルタなどの教材、行事のロゴ、アンケート、職員向け資料
- ホームページ
- nirekodomoen.jp